2013年10月11日

食品言葉のカラクリ〜非油炸・零脂肪

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 メタボの人が増えてきて、中国の人たちの間でも健康志向は徐々に強まってきている感じはします。ただ、それに便乗して「垃圾食品(ゴミ食品)」とレッテルが貼られている食品にも、消費者を誘惑するような様々な広告文字が溢れています。消費者側の我々としては、ある程度的確に判断できるよう、また惑わされないように注意する必要があるように思います。今回は、中国のパッケージでよく見かける「非油炸」と「零脂肪」についてです。

 最近、チップスや即席麺などでよく見かける「非油炸」の文字。こうみると、油で揚げていないのでとても健康的な印象を受けるのですが、食べてみるとやっぱり油が多いような気がしませんか?実は、確かに油で揚げていないのですが、その代わりに高温で、しかも油を使って焼いていることが多い。もちろん、揚げているときよりも油の量は少ないのですが、熱するときの温度が160℃以上になっているため、やっぱり発がん性のあるアクリルアミドが生成されやすくなるということですね。

 一方で、乳酸菌飲料といえば、日本人の我々からするとヤクルトのあの小さな容器が印象的なのですが、中国では巨大なボトルに入っている「味全」や「光明」、「伊益」など様々なメーカーのものをよく見かけます。そこによく書かれているのが「零脂肪」という言葉。これはちょっと惑わされますね。以前、上海地下鉄の広告にも、ちょっと太ったおじさんが出て来て、食後に味全の乳酸飲料を飲めば、消化がよくなるといったイメージのが出ていました。私は思わず、そんなの飲んでいるから太っているんだよ〜!と言いたくなっていまいました。
 ここでのポイントは、確かに乳酸菌飲料は零脂肪かも知れないが、決してカロリーゼロではないということ。あの甘さからも容易に想像がつきますよね。たとえば、光明が出しているある乳酸菌飲料のカロリーは100ccあたり230キロカロリー前後。これは、同量のペプシが190キロカロリーよりも多いことになります。
 確かに、乳酸菌飲料のなかに多量の乳酸菌が入っているのには間違いないのですが、しかし糖分とカロリーを考えると、炭酸飲料水よりもはるかに多いことになります。よく朝のコンビニで巨大乳酸菌飲料とパンを朝食に買っているOLとかを見かけますが、「ちょっとまって!」と声をかけたくなります。やはり飲む量はしっかりと考えるべきです。

 結局、こういった広告文句のウラには、ある一つの項目が確かにそうであっても、もう一つ項目がそうではないということがよくあります。結果的にその項目を強調するあまり、我々消費者はうっかりと「健康的!」と思ってしまうということなのでしょうね。


posted by 藤田 康介 at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国での食の安全を考える