2013年06月18日

シェーグレン症候群の中医学治療研究

 黒竜江省の衛生当局から新技術応用1等奨を表彰された研究結果のようですが、中医学の清肝養陰法がシェーグレン症候群の治療に有効であるという結果が発表されていました。

 大慶油田総医院中医リウマチ科の李俊松教授等のグループによる研究で、68名のシェーグレン症候群の患者を無作為に2組に分け、一組は西洋薬の硫酸ヒドロキシクロロキン(中国では結構普通に使われています)、もう一組は硫酸ヒドロキシクロロキンと中医薬の併用しました。生薬処方は、清肝養陰・祛瘀潤燥の処方を組み、菊花・枸杞・白芍・太子参・山薬・生地黄・知母・沙参・麦冬・玄参・竹葉・丹参・莪朮・鬼剪羽などを使っていました。要は、一貫煎などの基礎処方に、活血化瘀を加えた感じでした。

 この結果、西洋薬を使ったグループでは、口の渇き・目の乾きが改善したのが78.1%であったのに対して、中医薬を併用したグループでは91.7%と効果が高まった模様。

 シェーグレン症候群は、中年以上の女性に多い疾患で、肝腎陰虚・陰液不足が基礎にあり、燥熱と陰虚が強まると、瘀血が発生して、脈絡が阻害され、さらに陰虚や燥熱が強まる流れになります。よって、このグループが使った処方に、活血化瘀を加えているのはなるほどですね。

 シェーグレン症候群のような自己免疫疾患では、やはり漢方薬・中医薬との併用が一定の効果が出せるようですし、今回の研究ではありませんでしたが、中医薬単独でも症状改善に役立つのではないかと思います。

posted by 藤田 康介 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 脈案考察