症状は、咳・発熱などの呼吸器感染からはじまり、1週間後に重篤な肺炎となって呼吸困難となり3月29日に北京のCDCにてH7N9型鳥インフルエンザのウイルスが分離され、3月30日にこの3例の患者がH7N9型鳥インフルエンザに感染したことを確認しました。この3例についての関連性には認められないということです。
上海で発生した2例に関しては、慢性基礎疾患があったということです。また、死亡した87歳男性の子供2人も重症な肺炎となり、治療したものの1人は治癒し、1人は死亡した模様。ただ、この2人に関してはH7N9型インフルエンザはまだ確認されていません。
インフルエンザはA,B,C型に分類されますが、H7N9型はA型で、これまでは家禽類のなかで発見されていましたが、今回人への感染が世界で初めて確認されたことになります。また、H7N9型インフルエンザのワクチンはできていません。
いまのところ、上海では肺炎やインフルエンザの発生率が高まったという情報は入っておりません。ただ、手洗いやうがい、死んだ家禽類には近づかない、部屋の換気に気をつける、疲労に注意する、などの基本的な予防が必要です。
また、発表が遅れた理由に関しては、法定伝染病ではなかったことと、上海市ではまず、H1N1型、H3N2型、H5N1型、H1N1亜型、SARS、新型コロナウイルスなどの可能性を排除し、上海市公共衛生臨床中心にて3月22日にH7型のインフルエンザであることを突き止め、3月29日に北京のCDCにてH7N9型を確認したということです。
引き続き、情報を確認していきたいと思います。
参考情報
http://www.smhb.gov.cn/website/b/103669.shtml
http://www.smhb.gov.cn/website/b/103668.shtml
http://www.smhb.gov.cn/website/b/103667.shtml
