2013年01月25日

中国の「精気神」ブランドの豚肉

 今朝の上海のAQIも250越えで重度の汚染。今の段階での子供たちの屋外での運動はやめましょう。

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 中華料理に欠かせない豚肉。肉の種類が限られている中、日常の食卓で豚肉を使うという人も多いかと思います。上海ではみなさんどこの豚肉を使っておられますか?


 なんせ、私も妻もわけ分からん食材が使われている外食は嫌いで、極力自宅で食べるようにしているのですが、それだけに食材に関しては結構うるさい。家で食べるのなら、やっぱり良い食材で料理したいものですね。

 以前、このブログでも「愛森」がいいと書いたこともありましたが、最近、カルフールなどでも登場している精気神というブランドの豚肉もなかなかいけます。さっそく、ワンタンやしゃぶしゃぶにしてみたのですが美味しかったです!水炊きにしても、豚肉特有の臭みがありません。ただ、値段もそれなりで、「愛森」の豚肉の倍はします。でも、それだけのお金を払う価値があるかと思います。

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 彼らの豚肉作りのこだわりはいいと思います。飼料に抗生物質などケミカルなものを一切使わず、トウモロコシや大豆、野菜などで1年かけて育っています。そのため、肉をみたら分かりますが、脂肪分の付き方が違うんです。中国の農村でみる豚肉のように、脂肪分が厚い。また通常は長くても半年ぐらいで出荷される豚肉を、1年かけて育てているというのもすごいと思います。黒豚が吉林省の山の中で自由に動き回って育てられた豚肉なのです。

 さてさて、精気神というブランド名は、中医学をしているものからすると、かなり挑発的なネーミングです。(^_^) 人の「三宝」とも呼ばれる精気神は、人の根本を形成するもの。ある意味、企業の豚肉作りへの意気込みが伝わってきます。今後も、安全で美味しい豚肉を提供して欲しいと期待します。

【データ】精気神
HP:http://www.ejqs.com


posted by 藤田 康介 at 07:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情

2013年01月23日

スモッグといえどもやらねばならないことがある

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 相変わらず、上海ではすっきりしない天気が続いています。今朝もPM2.5の濃度は高止まり。今年の冬は、例年以上に空気がよろしくない日が多いような感じがしますが、でも、この季節はよく霧が出るのも江南エリアの特徴です。 今朝のPM2.5濃度はよろしくないので、外での激しい運動は避けるべきです。

 日本も高度経済成長のときに経験した大気汚染の問題は、いま高度成長を続けている中国でも発生するのは、当然と言えば当然で、苦い経験を積みながら、良くなっていくしかないのではないかと思います。でも、日本はそういう時代を経験してきたわけですから、お隣の国の問題として捉えるのではなく、汚染物質の風下にある日本への影響を最小限にするようになんらかの協力をするべきですし、そこにビジネスチャンスがあると思います。また、60〜70年代の日本の公害問題をくぐり抜けてきた今の日本の高齢者の皆さんが、尽くダウンしてしまったかといえば決してそうではないことも励みです。

 上海でも、今月から電気自動車など新エネルギーで動く自動車のナンバープレートがタダになりました。通常、上海でマイカーを取得するには100万円相当のナンバープレート代がかかるわけですから、電気自動車の普及に本腰を入れはじめているのが分かります。また、北京での大気汚染対策の法律制定に動き出しています。マイカー規制や工場の操業停止を含めたものになりそうです。



 そもそも、万全の環境で行える仕事って、この世の中には存在しないと思います。リスクというのは必ずあります。アルジェリアの人質事件もそうですし、日本の地震や原発もそうでしょう。おいしい思いだけをして逃げ切るわけにはいかないのです。だったら、そうした問題を解決できるように果敢に動いた方が賢明です。今の上海の大気汚染の問題に関しても、医師としての私ができることがあります。私のまわりには沢山の中国人の患者さんもいます。

 中国のグリーンカードを取得できた日本人の一人として、そうした中国人のためにも働くことが私に与えられた責務であると思っています。この程度のことで、撤退してしまうような私ではありません。

 まだまだここでやることがいっぱいありそうです。




posted by 藤田 康介 at 08:29| Comment(0) | 上海の大気汚染状況

2013年01月18日

乳癌と豆乳

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(色々な豆乳メーカーが売られていますが、プラスチックではなく金属製のものがお勧めです。)

 中国では本当に大豆製品をよく食べます。豆腐も然り、豆乳も然り。上海の朝食では、豆乳は欠かせません。我が家では、豆乳は親戚の田舎で分けてもらった大豆を使って、豆乳-メーカーで作っています。豆乳は不思議なもので、出来たてはクセもなく非常に美味しいのですが、時間がだってしまうとダメですね。やはり、出来たてを飲むのに限ります。
 大豆製品の摂取について、上海市疾病予防コントロールセンターが過去に興味深い研究データを出しています。2002年から5000例の症例に対して、5年間にわたる調査を行いました。この結果、大豆のタンパク質を多く摂取している人は、乳癌リスクが25%さがり、再発のリスクも32%さがるというものでした。また、近年では中国とアメリカの合同研究で、9514人の乳癌患者に対して、7.4年間の追跡調査をしたところ、毎日イソフラボンを10mg摂取した女性の乳癌リスクは下がるというものでした。

 更年期のホットフラッシュに関しても、大豆は有効であるという研究もあります。詳しくは、こちらをご覧ください。

 ちなみに、中国の栄養ガイドラインには、毎日30〜50gの大豆を摂取するようにとなっています。だとすると、1日800CCぐらいの豆乳は必要ということになりますが。。。

 上海市疾病予防コントロールセンターによると、上海・広州・北京・大連・鞍山は乳癌の発生リスクの高いエリアになっています。


posted by 藤田 康介 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界

2013年01月17日

昨今の大気汚染が体に与える影響

 今日は久しぶりに上海でも青空が顔をのぞかせています。それだけでも、なんとなく気分がいいものですね。PM2.5の上昇にともなる大気汚染の悪化は、とりあえずは冷たい空気の南下で多少汚染物質は拡散されたようです。お昼前後のPM2.5も150を割っています。

 さて、大気汚染の悪化にともない、上海市内の病院は呼吸器疾患を中心に、患者数が急増しているようですが、具体的にまずはどういった症状に注意しないといけないのか、私もよく聞かれるので整理してみました。

 まず、よく言われるのが喘息の発作です。スモッグが出ている時は、空気の流れがよくないので、容易に有害な微粒子を吸い込みやすくなります。そのため、粘膜を刺激し発作がおこるというわけです。また、スモッグが出やすいときは、一般的に気温の変化が大きいことがおおいです。そんなとき、気管支炎や咽頭炎もおこしやすくなります。対策としては、マスクをしたり、水分をとることが必要です。特に、冬場は季節柄、子供もあまり水を飲めていないので、こまめに適量の水分を摂取するようにしたいです。でも、日本で喘息の発作が出ていた人が、中国にくると必ずしも出るとは限りません。逆に治まってしまった人も見かけます。

 さらに、意外と忘れられているのが、空気が悪いときに脳溢血や高血圧が発生しやすくなるということです。スモッグが出ている時、気圧が下がるため、空気中の酸素濃度が相対的にさがります。そのため、胸の不快感、頭が痛いなどの症状を訴える人が少なくありません。

 そして、結膜炎の人もよく見かけます。大気汚染により、刺激性のある有害物質が目に炎症を起こすからです。

 ただ、大気汚染はけっして常時悪いわけではありません。光化学スモッグのように、様々な気象条件とも関係があって悪化します。よって、HPなどで数字を確認しながら、適切に対処しなければいけません。ちなみに、先日あれだけ数字の悪かった北京の大気汚染も、今では普通のレベルに戻っています。

posted by 藤田 康介 at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2013年01月16日

甘霖健康医療相談所の進捗状況

 ついに我が甘霖オフィスにも内装が完了しカーテンがつきました。そして、床にもワックスがかけられ、なかなか良い感じになっています。ちょっとこだわりもありまして、床材は古い建物の床材の再利用しました。家具も、古い家具の木材を再利用して作り直しました。さっそく、プライベートな打ち合わせや会食、私的なパーティーに甘霖健康医療相談所(正式名:上海甘霖健康諮詢有限公司 )は大活躍しています。ここの回りの環境が結構お気に入りで部屋からの眺めもよく、锦绣路からもよく見える位置にあります。

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(向かいにある公園)

 一応、自分の会社の城なので、気兼ねなく空間がつかえるし、来客にも、他人に気を遣わなくてもいい。ちょっとした健康相談も行えるような営業許可証も取得しました。今、オフィシャルHPの製作もしています。

 もちろん、それ以外でも10人未満の小規模な勉強会などに使える空間にしようと思っていますので、浦東で開催してみたい方がおられましたらぜひご連絡ください。薬膳など料理教室もできる台所完備です。お水にはアクアの浄水器を設置しました。皆様にはイベントや教室に参加するだけでなく、発信する空間としてもご利用いただけたらと思います。(要予約)

 さっそく、1月はERIさんがキャンドル教室を開催されています。(http://blog.sina.com.cn/santecandle
キャンドル教室のお問い合わせはsante@live.jpまで。)

 甘霖健康相談所は、健康に関していろいろなことを取り組むためのプラットホームです。私自身の医師としての医療活動はいまの鼎瀚中医クリニックなどで引き続き行いますが、そこにはおさまりきれない身体的・精神的にも体にいいということを実践するための場所にしようと思っています。その空間作りにも力を入れ、理想は中医学の「未病を治す」の根本思想の実現ですね。

 浦東の日本人学校からだと、東繍路をひたすら南下して約3000歩ぐらいのところです。ここを往復するだけでも、1日に必要な歩数はキープできるはず・・・・。

中医学と漢方の甘霖健康医療相談所(上海甘霖健康諮詢有限公司 )
上海市浦東新区東繍路999弄8号904室(万源傑座)
暫定HP:http://www.ganlin.jp/
posted by 藤田 康介 at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

2013年01月11日

中国での癌の分布状況

 中国の全国腫瘍登記中心がまとめた『2012年中国腫瘍登記年報』が初めてまとめられ、公表されました。これは、中国全国24省にある72箇所の観測点で調査されたもので、人口では8500万人をカバーしているということです。これによると、毎年新しく癌と診断された症例は312万例で、1日平均すると8550人になるということです。つまり、1分間につき6人が癌と診断されたことになり、中国のマスコミでも大きく報道されました。

 年齢別に見ると、35〜39歳での癌の発生率は10万人中87.07人、40〜44歳では倍増して10万人中154.53人、さらに60歳以上になると発生率は1%を超えるようになるということです。癌による死亡率の男女比は、男:女で1.68:1となり、男性の方が高いことが分かりました。

 癌の発生に関しては、明らかに地域性があり、河南省・河北省エリアでは食道癌、胃癌は、上海・江蘇省・甘粛省・青海省、肝臓癌は中国東北エリアと広東省など南部沿岸エリアになっています。食生活との関係も高そうですね。

 癌の種類別では、肺癌・肝臓癌・胃癌・食道癌・大腸癌となりました。北京を例にみてみると、肺癌が急増しており、2001年〜2010年の間に北京市での肺がんの発生率は56%増加し、新たに発見された癌の五分の一は肺癌ということです。タバコや大気汚染との関係が指摘されています。

 中国では都市化が急に進んでいますが、それにともなう生活環境と食生活の変化は非常に大きいです。人口が多いだけに、数や規模も大きくなってしまいますが、何らかの手立てを考える必要があります。もちろん、中医学も応用され、一定の効果をあげていはいますが、この数字から分かるようにまだまだ研究段階であることは否定できません。


posted by 藤田 康介 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2013年01月03日

季刊「中医臨床」2012年12月号 連載「代茶飲」

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 もう2013年の1月になってしまいましたが、昨年末に書いた『中医臨床』の12月号の原稿が、本となって届きました。今回のテーマは「代茶飲」です。
 中医学や漢方での生薬の服用と言えば、煎じ薬やエキス剤がよく想像されるのですが、実際はお茶として飲む方法もよく使われます。健康維持だけでなく、治療としての効能も期待されていて、古くから活用されています。

 中国では、スーパーや市場にいくと様々な種類のお茶が売られていますが、そのなかでも生薬として活用できるものも多く、未病を治すという観点からの重要です。

 そんな私も、自分のポットにはいつも生薬茶をいれています。少しでも、効果のあるお茶の処方を考えるためには、実践するのが一番です。



posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動