2012年10月30日

AERA 2012年11月5日号

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 AERAの2012年11月5日号(10月29日発売)に、すこし私のコメントが掲載されました。

 テーマは、「それでも中国で闘う」。

 中国で実際に活動している日本人の私達の生の声を聞いていただけたらと思います。
 
 実際、今回のゴタゴタ騒ぎで、経済活動に影響が出て来ていますが、それでもやるべきことは沢山あるし、日本人として期待されていることもまだまだあります。中医クリニックでの職場では、中国人の患者さんも私の元に来られます。「健康」をテーマに考えたとき、それは全地球共通の目標でもあると思います。しかも我の妻は上海人。日中友好のポイントは、まずは家庭内が平和であることろから始まります。

 中医学の果たしてきた役割を、これからも継承していきたいと思ってがんばって行きます。
posted by 藤田 康介 at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

2012年10月26日

上海で50歳未満の脳梗塞患者が増える傾向

 上海市衛生局のデータによると、上海には600万人の高血圧患者がいるといわれています。このうち、血圧のコントロールができているのが三分の一程度で、血圧のコントロールがうまくできていない人が多いのが現状です。また、よく言われることですが、成人の2割は運動不足(実際はもっとでは?)、4割が肥満、男性の5割が喫煙しているとのこと。さらに、油と塩の摂取では、5割以上で健康に必要な量をオーバーしていると言われているのですが、そんななか近年、50歳未満の脳梗塞が上海で増えていることが明らかになってきました。

 10月に行われた「第4回上海国際脳健康論壇」でも、上海市の3000人の脳梗塞患者を調べたところ、50歳未満の割合が10人に1人となっていて、中でも男性が全体の7割を占めているとのことです。男女比では女性の7倍にもなっています。

 脳梗塞の前兆として、手足のしびれや無力感があることが多いのですが、多くの場合見過ごしてしまうことが多い。実際に、復旦大学付属華山病院の調査では、実際に症状が出て3時間以内に病院に行けた人は、15%にも満たなかったそうです。一方で、若年層の脳梗塞の場合、高齢者と違って昼間に発生することが多く、うまく病院に搬送できれば、十分に回復するチャンスがあります。

 とはいえ、日頃から健康に気をつけることは大切。中国式生活習慣のリスクは必ず頭の中に入れておいて下さい。タバコやお酒を制限し、食べ物もバランスよく摂取するなど基本的なことが大切です。また、最近の上海での日本人駐在員の間でもみられるのですが、キャパシティーを越えた仕事を禁物です。また、血圧のチェックは日頃から忘れないでください。電子血圧計は、上海の電気店で普通に手に入ります。


posted by 藤田 康介 at 08:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2012年10月23日

上海流長寿の秘訣〜長寿の人たちの健康生活研究

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 上海が長寿社会であることは、こちらでご紹介しましたが、では実際にどのような生活をおくっているのか?上海中医薬大学付属曙光医院の徐燕教授らのグループが興味深い研究を行っています。研究では、上海の100人の100歳以上の高齢者を対象に調査しました。
 まず、遺伝的背景では、両親のうち、最低どちらかが80歳以上長生きしているようです。また、体型についてはBMIが18.2±3.3ということで、やせ気味。また、これまで大きな病気をしたことがないという人が75.3%で、糖尿病や心臓病などを患ったことがない人が80%になりました。疾患別にみると、糖尿病を患っている人が1.2%、高血圧の人が16.0%、心臓病を持っている人が7.4%、気管支炎を持っている人が2.4%となっていました。

 さらにすごいなと思ったのは、この100人のBMIや動脈硬化のレベルは全員が正常範囲、HbA1cや血糖値、血脂に関してもすべて正常だったということです。やはり、100歳以上で元気に生きようと思ったら、そうした健康の基礎がなければいけないということなのでしょうか。

 また、中医学的な体質論で分類すると、陰虚であるひとが最も多く、全体の25.4%、痰湿であるひとが21.6%、気血両虚であったひとが12.4%、瘀血であったひとが11.6%、正常体質であったひとが10.3%、湿熱が9.8%、陽虚が8.2%、実熱が0.2%でした。ここから分かるように、全体の半分以上が虚証であり、また長生きをするためには、養生的にも養陰など適度な補法が必要なようです。

 睡眠時間に関しては、平均6.6±0.7時間で、生活は規則正しく、昼寝の習慣もあるということ。運動に関しては、93.8%がこれまでよく運動していたと答え、肉体労働をしていた人も11.1%いました。また、100歳をこえた今でも外で運動している人は18.5%で、自分のことは基本的に自分でできると答えた人は74.1%になりました。何でも自分でできる人が多いみたいです。

 食生活に関しては、清代生まれの彼らにとって、若い頃は貧しく厳しいものがあったようです。今の我々のように、油っぽいものや肉類は少なく、野菜や雑穀が中心でした。そうした生活を、今でも続けている人が多いといいます。主食はご飯で、全体の93.8%。ご飯の量は1回平均で75g。ちなみに、一般的な中国人が食べるご飯の量は100〜150gぐらいです。また、野菜と果物を摂取する習慣はしっかりとあり、毎日新鮮な果物を食べると言う人が88.9%、野菜を食べるという人が87.7%でした。もちろん肉類が大好きという人も21%いました。

 酒・タバコに関しては、タバコを吸っていた経験がある人はたったの3.7%、お酒を飲んでいたと答えた人は8.6%。酒とタバコにかんしては、ほとんどの人がたしなんでいないようですね。一方で、現在でもお酒を飲んでいると答えたのは、2.5%でした。やはり、酒・タバコは健康によくないということでしょうか。

  予想では2011年12月で80歳以上の人口が62.92万人だったのが、2015年になると70万人にも増加するよいわれています。その結果、一人暮らしの高齢者の増加も避けられず、今後の家庭や地域での高齢者に対する支援が求められています。

 上海市では、老後の生活について、「9073」を唱えています。すなわち、3%が専門施設に入り、7%が政府福利政策に基づいた家庭でのケア、そして90%が家族または自分自身のケアで地域のディサービスなどを利用するというものです。今回の100歳以上を対象にした調査では、80.2%が自宅で子供たちと一緒に生活し、14.8%が施設に、また一人暮らしをしている人も4.9%いました。やはり、家族と一緒にいることができるというのは、幸せだと思います。

 ちなみに、上海市で100歳以上生きている1156人のうち、男性は249人、女性は907人と女性の方が圧倒的に多かったです。やはり女性強しですね。

posted by 藤田 康介 at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2012年10月20日

2011年に中国で認可された中医薬の新薬

 中国で新薬を認可している国家食品薬品監督管理局が公表した『2011年薬品登録審査年度報告』を見てみると、2011年度は149件の新薬が認可され、このうち中医学関係の新薬が21件あるということでした。

 科学技術の発展と、法整備が進む中で、中医薬の新薬認可も難しくなってきているのも事実で、そんななかで、時々副作用が問題となっている中医薬の注射剤が2件認可されています。内容物の分析が比較的はっきりとしていて、品質が安定しているものが認可されたとのこと。

 また、報告書では、消化器系の症状を改善する纈草(カノコソウ)抽出物カプセル・連蘇カプセル、骨関節炎や慢性関節リウマチの症状改善に使われる丹参通絡膏、子供の夜尿症の治療に使われる小児益麻顆粒、多動症(ADHD)治療に使われる小児黄竜顆粒、前立腺炎に使われる丹益片、前立腺肥大に使われる霊澤片、ウイルス性の感冒の治療に使われる荊感カプセルなどが含まれていました。



 中国の中医薬の特徴として、保険診療の中で単味生薬を自由に組み合わせて、新しい処方を作り出すという点が、日本の漢方と大きく違います。そうした処方は、老中医達によって中医理論に基づいて組まれ、それが弟子達によって継承され、実験室でエビデンスを見つけてくるというプロセスになりますが、それでも処方を薬剤として世の中に出すと言うことは大変なことです。



 また同時に、2011年度は新薬申請のための臨床研究として、621件の申請を受理し、この中には中医薬が54件含まれています。方向性として、悪性腫瘍や循環器系疾患の治療薬の研究を進めるということです。



 我々臨床医も、そうした研究成果を研究しながら、日頃の臨床活動に役立てたいと思います。





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posted by 藤田 康介 at 11:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬

2012年10月19日

中国での性早熟症と環境汚染の関係(2012年記)

 私が今から5〜6年ほど前に復旦大学付属児科医院で臨床研究をしているころから言われていたのですが、近年、中国で性早熟症と思われる子供が増加傾向にあるようです。最近行われた「東方科技論壇」で討論された「環境と児童の健康研究の現状と展望」でも、上海市の子供たちの間での性早熟症の発病率は1%に達しているということが明らかにされていました。

 性早熟の研究に関して、復旦大学付属児科医院はかなり前から取り組んでいて、私も2006年7月のブログに記事を紹介していますが、最近も「環境ホルモンによる児童の性発育異常のメカニズムと中医薬治療研究」という研究結果を同大学の蔡徳培教授らのグループが発表していました。この研究では、110例の性早熟症の子供と100例の正常な発育の子供を比較しています。正常な子供の場合でも、血液中から有機塩素系の殺虫剤であるDDTが全員から検出され、洗剤の分解物が検出されたのが64%、プラスチック可塑剤が検出されたのが40%であったが、性早熟症の子供の場合、DDTは100%、洗剤の分解物は86%、プラスチック可塑剤は61%となり、また血清中の含有量も有意義的に多かったことが分かりました。

 この研究結果から、現在、上海の子供の多くは環境ホルモンによって汚染されており、性早熟症の子供はその程度が深刻化しているとし、環境ホルモンによる汚染程度と生殖器官と骨格の病変とは有意義的に正の相関関係があるとしています。

 さらに研究グループは、水産物を養殖している淡水の池の調査を行っており、汚染された池で養殖された魚・エビ・蟹・貝類などに含まれるプラスチック可塑剤の濃度は、その池の水よりも10〜9000倍も高く、蓄積されていることが分かっています。そのため、妊婦や子供は、なるべく汚染された川や湖の魚介類は食べないようにと注意しています。

 しかし、これだけ工業化が進んでしまうと、汚染されていない魚介類を見つけるのが大変ですね。




posted by 藤田 康介 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2012年10月18日

肥満と精神的に病んでくる人たちが増えている?!

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 おそらく上海市民全員に配られたのかと思いますが、先日我が家のポストに「上海市民心理健康知識120問」が入っていました。中身をみてみると、前書きは上海市衛生局の局長が書いています。内容は、精神病に関する基礎知識からはじまり、児童編、少年編、青年編、中年編、老人編と分けられていて、異なった年代で抱える精神的問題の解決法について、質問形式で分かりやすく記載されていました。
 こういう書物が無料で配られるというのも、いま上海が抱えている都市生活の問題点が浮き彫りになっているようです。今朝のニュースでも、ホワイトカラーと呼ばれる人たちのストレスについて、中国は全世界でもトップクラスであり、その中でも上海と北京が突出しているということが報道されているのをみても、市民の抱えるストレスの問題は結構深刻だと思います。日本のように、地下鉄に飛び込む人や、さまざまな理由で自殺する人も最近は少なくありません。

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 さらに、今回は上記の本と一緒に冷蔵庫に貼る「中国居民平膳食宝塔図」も入っていました。上海市健康促進委員会が発行したものらしいので、官製ですね。ピラミッドではなく、「宝塔」というのも中国式です。(^_^) 

 毎日お昼時間にオフィス街を歩くと分かるのですが、一般に昼食の問題は、上海ではなかなか難しい。うちの中医クリニックのスタッフを見ていても、昼食をコンビニ弁当や出前で済ます人が非常に多い。ローソンでも、毎日とんでもない行列になっています。日本みたいな健康的な定食が安く食べあれる店が少なく、こういった栄養知識よりも、むしろコンビニなどの弁当で、健康的なメニューを売った方がもっと効果的ではないかと思います。近年、若年層でお腹が出て来ている男性が増えているように感じます。


 食の問題と、精神の問題。WHOが提唱する健康の概念には、身体の健康、心理的健康、さらに良好な社会的適応力が必要とされていますが、上海のような都市生活で健康を維持するには、色々な困難があるのもまた事実です。

 こうして配られた書籍をみて、今の上海が抱える問題について考えてみるのでした。

posted by 藤田 康介 at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情

2012年10月17日

広東省で増えるデング熱

 広東省衛生庁によると、9月に入ってデング熱の患者が増加しているようです。デング熱は、中国では乙類伝染病に分類されていますが、8月の症例数は19例しかいなかったのに、9月に入って一気に97例まで増加しました。今年に入ってからの推移をみると、1月〜8月の間では合計でも32例しか報告されてませんでしたので、秋以降の増加が気になります。

 今年のデング熱の流行状況の特徴として、上半期は東南アジアで感染して発病したケースが多かったのですが、下半期は広東省での発症例となっています。地域別では、仏山が広州よりもダントツに多いようです。デング熱は、蚊を媒介しますが、今年は仏山での蚊の密度が警戒線を越えているので、蚊対策が鍵となっています。

 一般的にデング熱の潜伏期間は3〜15日で、突発的な発熱が3〜5日続き、激しい頭痛や、関節の痛み、嘔吐、鼻血などの出血、発疹などが出てきます。人から人へは感染しないといわれていますが、蚊を媒介としているので、注意が必要です。

 ちなみに、広東省での9月の法定伝染病の状況は、エイズ発症369例(死亡84例)、狂犬病新発症16例(死亡17例)、肺結核発症9130例(死亡11例)、肝炎発症4190例(死亡3例)、デング熱発症97例(死亡0例)と報告されています。乙類感染症に関しては多い順に、肺結核、梅毒、B型肝炎、淋病、C型肝炎となっており、この合計が乙類法定感染症全体の9割を占めているとのことです。

 上海でもまだまだ蚊が飛んでいます。もう一度、ベランダや植木鉢などに水が溜まっていないか確認しておきたいところです。


posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝染病と闘う

2012年10月08日

中医臨床9月号 連載「上海市中医薬事業発展3年行動計画」を執筆

 中医臨床に毎号寄稿してる連載「未病を治す智恵」ですが、今回で12回目になりました。中医臨床9月号の連載は、「上海市中医薬事業発展3年行動計画」について書きました。

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 毎回、本場中国における中医学の未病を治す智恵について、私が実感していることを書いていますが、今回は上海市が取り組んでいる「上海市中医事業発展3年行動計画」について触れてみました。

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 また、上海の中医学は、「海派中医」とよばれる流派が有名で、代表的な15学派が現代まで伝わってきています。その中の多くは、上海市の非物質文化遺産に指定されており、政府が保護をしています。今回も、約8億円の予算がついています。

 行動計画の最終年となる2012年ですが、どういった成果が出てくるか、楽しみです。

【連絡】
甘霖・我が愛しの上海へ




posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

2012年10月07日

日本温泉気候物理医学会・温泉療法医研修会&長野県中房温泉のお話

 10月7日に、東京八丁堀の東京医療福祉専門学校で日本温泉気候物理医学会の温泉療法医研修会があり、招待講演ということで東京に赴いてお話してきました。温泉療法医というのは、一般社団法人日本温泉気候物理医学会が、正しい温泉・気候・物理療法を発展させるために、患者に対して指導を行うことができる医師のことで、その単位を取得するためにこうした研修会が各地で定期的に行われています。また、今回はポスター発表もあり、なかなか充実した内容になっておりました。

 今回のお話は、私の研究テーマでもある足浴も絡め、「中国における足浴、温泉療法事情について」の講演をしました。足浴に関しては、私が日頃中医クリニックで実践していることも含めて、中医学との関わりについてお話しました。

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 ところで、私がここまで温泉にこだわっているのは、やはり日本人古来の養生文化であり、その恩恵を昔から受けてきたからで、それを今でも実践してきているからです。今回の講演でもすこし触れましたが、日本の漢方医学と温泉も深い関わり合いがあります。

 例えば、長野県にある中房温泉。私も2007年に訪れていますが、ここで興味深い記録を発見しました。江戸時代に書かれたものらしいですが、ここに温泉の効能も書かれています。そこには、労症・肝気・かく(膈)の病・夫人血の道・疝気・疝しゃく・頭痛・胎毒・しつ(湿)・ひぜん(疥癬)・がんそう(眼瘡)・打身・くじき・切疵(きず)と出ていて、最後には江戸時代でも不妊治療で使われていたようで、「尚婦人何病にても速効あり。子なき婦人は入湯いたし候へは身を暖め子をもうけること疑いなし。」とも書かれていました。ここでいう血の道とは、女性の月経前後に現れる目眩・悪寒・発汗などの症状をさしますし、肝気とは、中医学で言う肝気鬱結のことを指し、胸の痞えや月経不調、消化器の働きの低下などを指します。いずれも漢方の用語ですが、温泉の泉質を成分単位ではなく、お湯全体をトータルで考えたときに、非常に大切な考え方だと思います。西洋医学と中医学(東洋医学)との関係とも似ていると私は思います。

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(中房温泉)

 中房温泉は豊富な湯量と様々な源泉、さらに100℃近い温度をもっており、昔から湯治として人々に愛されてきていたことがわかります。今でこそ、クルマがあるので簡単に行けますが、昔の人は山道を歩いてこられたわけです。ここまで来るだけでも元気になりそうですね。

 地元の人しかしらない温泉の効能。ここに、我々の体を健康にするヒントがあるのではないかと私は見ています。

( 2007年9月に中房温泉に言ったときの記録はこちらから。)
posted by 藤田 康介 at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

2012年10月05日

うちの中医クリニックも4周年

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 虹橋路から中山西路に引っ越して、はやくも半年以上が過ぎてしまいましたが、9月28日にうちの鼎瀚中医クリニックの4周年イベントがありました。といっても、私はここしばらくずっと診察で忙殺されていたので、あまりイベントに参加できませんでしたが、クリニック前の広場は露店も並び、大いに賑わいました。台湾の屋台も登場です。(^▽^)

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 まあ、この4年間の間にスタッフはいろいろと入れ替わりましたが、私もついに中医クリニック創立当初からいる最古参の医師の一人になりました。もともと、総合病院にいて、こちらに移ってきたので、初めはいろいろ戸惑うことがありましたが、今ではなんとか自分のスタイルで診察ができるようになったと思っています。

 漢方薬(生薬)だけでなく、膏方や丸薬、そしてエキス剤にいたるまで、あらゆる方法を活用できる、中医専門の中医クリニックというのは、実はまだ上海にあまりありません。今後もいろいろな治療法を研究しながら、邁進していきたいと思います。

【連絡】・東京での温泉気候物理医学会講演のため、10月7日(日)は休診します。10月6日(土)は午前診察で、10月4日(木)・5日(金)は通常診察になります。 

posted by 藤田 康介 at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

2012年10月04日

インフルエンザと足浴

 10月7日(日)に東京で開催される温泉療法医会 関東上甲信越地区研修会でお話しします。テーマは「中国における足浴、温泉療法事情について」ということで、中医学と薬浴・足浴について70分もお時間をいただきました。

 PPTを作るのにあたって、いろいろと昔に調べていた資料を整理していると、新型インフルエンザが騒がれたときに、広東省中医院が発表した「広東省中医院甲型H1N1流感中医治療方案」が出て来て、ここでインフルエンザの治療で、足浴がつかわれていたことがわかります。実際、生薬の内服薬と足浴の併用で、タミフルなどを使わずに治療した症例がいろいろと発表されたのを憶えています。

 その時に使われたのは、生薬の粉をつかったもの。

 体温が38℃以上で発汗がない場合:生薬を使った足湯を行う。40〜45℃の生薬湯に1回30分足を浸ける。1日2回〜3回。
 処方:麻黄粉15g、桂枝粉15g、防風粉15g。

 発汗作用を促す処方が組まれていました。

私が処方する場合、うちのクリニックでは煎じ薬を作るほうが便利で、使いやすい(掃除がラク)なのでそうしていますが、粉を使うとさしずめ入浴剤的な感覚になるのでしょうね。実は、生薬を粉々に粉砕するのは、なかなか難しいのです。



【連絡】・東京出張のため、10月7日(日)は休診します。10月6日(土)は午前診察で、10月4日(木)・5日(金)は通常診察になります 

posted by 藤田 康介 at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝統医学と温泉