2012年05月30日

生薬の山茱萸(さんしゅゆ)のお菓子

 生薬といえば、「苦い」というイメージがありますが、全部が全部そうではありません。美味しいモノも結構あるのです。この山茱萸もそうです。ほんのり甘みがありますが、クセがある味というわけではなく、幼児など子供の処方に使っても嫌がれません。

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 たまたま、河南省からのお土産で頂いたのが、なんと赤い実で有名な山茱萸(さんしゅゆ)を乾燥させたお菓子。上海周辺の浙江省や安徽省などでも栽培されています。山茱萸の有効成分はタンニンやモノテルペノイド多糖体などを有効成分にもっていて、日本漢方では滋養強壮で使われますが、中医学でも肝腎不足の目眩やインポテツなどのほか、多汗症や夜尿症の治療にも使います。中成薬としては、今や非常にポピュラーになった六味地黄丸や八味地黄丸などにも使われています。

 この山茱萸ですが、実は我が故郷の奈良県でも栽培されています。これだけ食べやすかったら、レーズン代わりにパンに入れてみてもいいでしょうし、いろいろ活用法がありそうですよね。
posted by 藤田 康介 at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界