2012年05月14日

上海で近年急増している大腸癌

 上海市衛生局は、市の重点公共医療サービスの一環として、2012年度は地域にある社区衛生サービスセンターを活用して、大腸癌リスク評価や大便潜血検査を無料で行う方針を発表しています。

 その背景にあるのは、上海市での大腸癌患者の近年の急増があります。

 1970年代には、悪性腫瘍のなかでの発病率が第6位だったのに、現在では第2位に急上昇しています。さらに、発病率も70年代の10万分の12から10万分の56にまで上昇しており、なんと3.67倍の増加医。年平均にすると4%の増加になります。

 この原因について、上海疾病予防コントロールセンターは、いろいろ挙げていますが、どれも納得がいく理由ばかり。

 上海に来られた方なら分かるかと思いますが、いままで経済的に豊かでなかったときは、なかなか摂取できなかった高タンパクで、高カロリーな食生活が、ここ数年で爆発的に増加していますし、穀物摂取の減少、果物や野菜類の摂取減少、運動不足、そして健康診断に行かないという現実。大便鮮血検査の受診率は5%未満ですし、大腸カメラ検査も3%程度ということです。大腸癌を早期で発見するには不可欠な検査なのですが、上海市でも発見されれば大抵は末期で、早期で発見される割合は11.8%で、5年間生存率は43%と低いのです。

 上海にいる日本人を日頃から診察していますが、一部を除いて、大部分が運動不足。大腸癌の予防には、歩いたりする運動が有効なことは、以前にもこのブログで1日30分歩くことと大腸癌のリスクに書きました。

 食生活などライフスタイルを、もう一度見直してみたいとところですね。
posted by 藤田 康介 at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の健康事情