2012年05月07日

上海市の予防接種スケジュール

 中国では1978年よりワクチンプログラムを実施しています。これにあわせて、上海市も色々なワクチン強化プログラムも実施していて、2010年からは麻疹ワクチン強化プログラム、同年には上海に居住している18歳以上の人全員を対象に、希望者にはB型肝炎の予防接種を無料で行っています。上海市衛生局の発表では、麻疹の発症例はこの強化プログラムの結果、2010年と比較して73.5%減少したということです。

 B型肝炎大国の中国では、うちの娘が生まれたときもそうでしたが、生まれたすぐにB型肝炎とBCGワクチンの予防接種をすることになっています。そのあと、『上海市予防接種証』が発行され、満1ヶ月になったら、子供をつれて近くの社区衛生サービスセンターにいって予防接種の手続きを行い、2回目のB型肝炎の接種を受けます。『上海市予防接種証』は非常に大切な冊子で、幼稚園や小学校に入るときに必要ですし、引っ越ししたときなども予防接種を受けてきたことを証明する基礎となります。また、外から転入してきたときも通常は1週間以内に社区衛生サービスセンターで手続きを行います。

 中国全国のB型肝炎に関しては、表面抗原キャリアーは1992年の9.75%から、2006年の7.18%にまで減少し、5歳以下の子供に関しては0.96%にまで減少して一定の効果をあげています。ポリオ(小児麻痺)に関しては、中国では2000年に撲滅を達成しています。(と書いたのですが、実は2011年に感染が確認されております。ご指摘いただき、ありがとうございます。野生型ポリオへの感染が中国で確認されました。

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 2007年に中国では予防接種スケジュールを拡大し、上海市では11種類の予防接種を受けることになっています。詳細は以下のようになっています。

・B型肝炎・・・・出生後24時間以内、1ヶ月、6ヶ月の3回(注射)
・BCG・・・・・出生後24時間〜1ヶ月以内(注射)
・ポリオ・・・・2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月+4歳(経口)
・百日咳・ジフテリア・新生児破傷風・・・3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月+18ヶ月(注射)
・流行性髄膜炎A群・・・6ヶ月、9ヶ月(注射)
・麻疹・・・・8ヶ月+18ヶ月、4歳(注射)(注:18ヶ月と4歳は 麻疹・風疹・流行性耳下腺炎で)
・日本脳炎・・・・8ヶ月+2歳(注射)
・麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・・・・18ヶ月+4歳(注射)
・A型肝炎・・・・18ヶ月+2歳(注射)
・流行性髄膜炎AC群・・・3歳+6歳(注射)
・ジフテリア・破傷風・・・・6歳+16歳(注射)

(2012年現在 「+」は追加接種の意味です)

 
posted by 藤田 康介 at 08:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情