2012年04月24日

癌予防のためにもちょっと早歩きを

 上海の朝。

 公園などを散歩していると、お年寄り達が思い思いのスタイルでジョギングや散歩をしているのを見かけます。私も以前、ここでうしろ歩き健康法が中国で人気がある理由を紹介しましたが、やはり日頃適度な運動もしないで、マッサージや鍼治療で肩こり対策をしようというのは、時間もお金も勿体ない。

 いろいろ調べてみると、興味深い研究を見つけました。
 オーストラリアのConcord Hospitalで、70歳以上の1700人の男性が歩くスピードを5年間にわたって追跡しました。その結果、実験期間中に266人が死亡しましたが、生存率が一番高かったのが、時速4.8キロ以上で歩いていた人のグループでした。また、時速2.95キロ以上で歩いている人はそれ以下で歩いている人よりも、死亡率が20%さがったということです。

 日頃、患者さんに歩くことを口うるさく言っていますが、万歩計の記録を見せてもらうと、同じ時間歩いているのに、個人差が結構あったりするのです。歩く速度の違いというのは、注意すべき点だと思います。

 また、癌予防のためにも、歩くことが大切だとイギリスのWorld Cancer Research Fundが提唱しています。毎日最低30分でも歩くことで、脂肪を燃焼させ、免疫を強化し、消化吸収を助けることが癌予防に欠かせないと。WCRFの分析では、毎日45分程度体を動かすだけで、イギリスの乳がん患者を毎年5500人減らすことができ、毎日30分の運動で、イギリスの大腸癌患者を毎年4600例減らせるとし、毎日30〜45分の運動は継続すべきだとしています。

 上海の便利な生活。ここではバスやタクシー、地下鉄で移動できてしまうし、人によってはドアツードアで送り迎え付きというのが少なくありません。これでは、全然運動になっていないわけで、運動するための時間確保は、仕事をするための時間確保と同じぐらい大事であるという認識を持つ必要があると思います。記録を見ていると、一日8000歩以上歩けたら、体調はかなりよい方向に行くことが感じられますし、一万歩以上あるけたら、着実にダイエットできるはずです。

 もう一度歩くことを見直したいですね。
posted by 藤田 康介 at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想