2012年04月06日

中国国家食品薬品監管局による中薬製剤「雷公藤製剤」の副作用警告

 2012年4月4日に、中国国家食品薬品監管局が第46期『薬品不良反応信息通報』を出し、生薬製剤で慢性関節リウマチやネフローゼの治療で、免疫抑制剤として広く使われている「雷公藤製剤」について、使用を注意するように警告を出しています。

 雷公藤は、生薬そのものよりも、中成薬として製品化されたものを使い、抗リウマチ剤や尿蛋白の治療で使われることが多いが、以前から副作用の指摘があり、我々中国の臨床医の間でも、慎重に使われるべき中成薬として扱われています。中医学的には袪風除湿・活血通絡・消腫止痛作用があります。もともとは毒草として有名な薬草でした。

 今回の通報は、以前から中国国内でも指摘のあった内容だったですが、連続的に服用すると、肝・腎機能、生殖機能、血液系を損傷する可能性あるので、医師の指示に従って正しく服用するようにと呼びかけています。服用時は少量からスタートし、連続3ヶ月以上は服用しないようにし、服用中は血液検査・尿検査を定期的に行い、心電図や肝・腎機能のチェックを強化するようにとしています。

 一方で、肝・腎機能に問題がある場合、重度な貧血や白血球・血小板の値が低い場合、胃・十二指腸潰瘍の活動期や、不整脈があるときも使用禁止としています。

 雷公藤製剤として中国国内で発売されているのは、雷公藤片や雷公藤双層片、雷公藤多苷片など多数あります。臨床では、西洋医学の免疫抑制剤的な使われ方をすることが多いです。
posted by 藤田 康介 at 07:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬