2011年06月22日

夏至と果物

2011年は6月23日が夏至でした。夏至が過ぎると、いよいよ夏本番の三伏がやってきます。三伏とは、1年のうちで最も暑い季節で、夏至から3回目にやってくる庚の日を初伏、4回目にやってくる庚の日を中伏、さらに立秋後にやってくる初めての庚の日を末伏とし、それぞれ10日間あります。この3つの伏をあわせて三伏といいます。

 三伏は、冬の病気を夏に治すという冬病夏治の大切な時期であり、喘息や鼻炎などアレルギー体質の人や、冬の冷え・関節痛の予防など未病的見地から治療を行います。うちの中医クリニックでも、この時期に大陸や台湾人の子供たちが三伏貼の膏薬貼りにやってくるのもそのためです。

 夏になると、様々な果物が美味しくなります。

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 その代表が、やはり西瓜でしょう。上海では8424の品種が有名です。夏至を過ぎた頃から、自然に受粉した西瓜が増えてきますので、お勧めです。ただし、身体を冷やす性質が強いので、食べ過ぎると食欲が落ちたり、下痢・腹痛になったりすることが多いので、要注意です。冷やす性質のものですから、冷蔵庫に入れたものを直接食べてはいけません。

 冷やすものといえば、熱帯のマンゴーも代表選手です。ただし、この果物は汁などでアレルギー反応を起こす人が多く、注意が必要です。対策としては、食べるときはなるべく小さめに切り、直接汁が肌につかないようにすることが大切です。特に、お子さんがマンゴーを食べた後はしっかりと口を漱いであげてください。

 アレルギー反応といえば、パイナップルも多いです。パイナップルは、繊維質やビタミンCも豊富なのですが、胃腸の粘膜に作用する酵素の影響で、腹痛や皮膚の痒みなどアレルギー反応を起こす人が少なくありません。対策としては、この酵素を分解させるために、食べる前に希釈した食塩水へ20分間浸けておくことをお勧めします。

 夏場といえば、身体を冷やす果物が多いですが、温めるものもあります。その代表が、上海エリアでも多く収穫される桃です。桃は、気を補う滋養強壮の作用のほか、便通を改善する働きもあります。ただし、温める性質がありますので、食べ過ぎると顔に吹き出物ができたり、喉がイガイガしたりする症状を訴える人も少なくありません。サクランボも同様に身体を温めるものですので、いわゆる「上火」にはご注意ください。

 とはいえ、せっかくの夏ですから、色々な果物を食べてみたいですね。朝食にぜひ果物の彩りを添えてみてください。(くれぐれも冷やして食べないでくださいね。)

 暑くなってくると、身体の調子が今ひとつになり、抵抗力が弱まってしまう人も少なくありません。上海では食中毒が多発する季節でもあるので、いつも以上に気をつける必要があります。
posted by 藤田 康介 at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想