2011年03月24日

加熱したトマト

 考えてみれば、中華料理ではよくトマトが登場します。
 
 一番代表的なのは、「番茄炒蛋」。トマトと卵炒めです。

 この料理、正直言って私は衝撃的でした。日本人の私からすると、トマトと卵を炒めるというのはかなり異色の組み合わせに感じたからです。

 ちなみに、中国の人たちで、「自分でできる料理は?」と聞かれて、「番茄炒蛋」と答えると、ずばり「料理ができない」の代名詞になっております。

 中国では麺類にもトマトはよく使われます。牛肉とトマトという組み合わせが多いように思いますが、料理の世界でも「番茄煮牛肉」といったメニューもあります。これも薬膳というのかな??ウイグル料理などにもトマトは食材として欠かせません。(下の写真は、私の大好きなトマト系のラーメン)

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 さて、中華料理のトマトは、その殆どが熱した状態で登場します。たまに前菜で生トマトが出てきますが、あまり多くありません。中華料理ではこうした生トマトに砂糖がかかっていることもあり、また驚き!

 実は、最近のアメリカの研究で、熱したトマトのほうが生のトマトよりも骨粗鬆症や前立腺癌などの癌症、さらに心臓や血管などの疾患予防につながるということです。イリノイ州国立食品安全センターが発表しました。

 それによると、トマトを加熱することで抗酸化作用のあるトマチン(Tomatine)が増強され、炎症や血栓を防ぐ作用が高まるということ。

 生野菜の栄養素が高いうんぬんと言われる中で、このトマトのトマチンの性質は興味深いですね。

 ちなみに、中医学の薬膳の世界ではトマトは胃・肝の経絡に属し、甘・酸・涼の作用があり身体を冷やす系の食材でもありますが、胃腸の働きを整える作用もあります。温めることで、身体を冷やす作用が軽減されるはずで、ある意味合理的かも知れません。
posted by 藤田 康介 at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界