
「松の実」食べたことありますか?
小さいながらも、非常に香ばしく美味だと思います。韓国料理なんかにもよく登場しますが、中国でもよく食べられます。ちょっとしたお菓子みたいな感覚です。お肌の美容や、老化予防のある薬膳の食材としても重宝します。
中医学では、松仁(松子仁)と呼びます。中国では東北エリアが産地で、大興安嶺地区が有名です。上海でも手に入りますが、決して安いモノではありません。(でも、日本よりかなり安いですが。。。。)
松の実の栄養分の約15%がタンパク質で、脂肪分が6割以上を占めています。その大部分が不飽和脂肪酸なので、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDL)対策や、心臓病の予防にもなります。
中医学では、肺に効果があるといわれています。一般的に咳を止めたり、肺を潤す作用があります。『本草綱目』では、結核による咳にも良いと書かれていました。松の実の陰を補う性質と関係がありますね。
さらに、中医学において、肺と皮膚とは密接に関係があるので、皮膚病や美容によいともされています。その証拠に、松の実には美容によいとされているピノレン酸やリノール酸などが豊富に含まれているので、皮膚に潤いを与える助けをしてくれます。
松の実にはいろいろな食べ方があります。生で食べても十分おいしいですし、お粥にいれてもいいでしょう。サラダなんかにもまぶしてみると結構あいます。
ちょっとした薬膳ですね。