2010年12月11日

『大雪』後の中医学的養生

 12月にはいって、こちらのブログも毎日更新のつもりががんばっていても、週末になると中医クリニックでの診察が忙しくなり、家に戻るとバタン・キューで、ブログを書く気力もなくなってしまうのですが、今日はがんばって穴埋めします。

 さて、2010年の12月7日は暦の上で「大雪」、すなわち旧暦の11月2日になります。この時期を中心に、中国の北方エリアでは本格的に雪になるのですが、今年もまさしくその通りになりましたね。これから冬至にかけて、ますます寒さが本格化してきます。

 冬は中医学の陰陽学説で言うと、まさしく陰の季節です。また、植物を初めとして、自然界全体が「虚」の状態になるため、補うことが必要です。植物の葉っぱが落ちてしまうのも、そういった自然現象の一つですね。

 寒さが気になる時期ですから、我々はどちらかというと、暖かいもの、すなわち陽気を補うものを食べがちですが、これも結構個人差があったりするので注意が必要です。例えば、四肢が冷えやすく、足がむくんだり、疲労感が強い人の場合は、やんわり温めてくれる棗や山芋、カボチャにクリ、鶏肉やセロリ・ニラや龍眼(リュウガン・桂圓肉)、豆類がおすすめ。一方で、唇が乾燥しやすかったり、皮膚の乾燥が強い場合は、腎や肺を潤す必要があるので、卵や魚、胡麻に蜂蜜、百合根なんかを活用します。

 ただ、注意しないといけないのは、唐辛子や茴香(ウイキョウ)など、強烈な温熱作用のあるものは使いすぎないこと。逆に、陰を傷つけてしまうと考えます。また、陽気を養うために、この時期は生ものは極力避ける必要があります。

 結局は、バランスの良い食生活がポイントというわけですが、忘年会シーズンも始まるわけで、うちの中医クリニックでも、結構カラダが疲れているという人が多いのもまた事実です。
 
 そのほか、まだいろいろ「冬の蘊蓄」があるので、また後日ご紹介します。
posted by 藤田 康介 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想