2010年01月31日

電磁波と認知症

 日本だけでなく、この上海市もとんでもない高齢化社会です。若い人材が地方から流入しているので、見かけ上は若者が多く感じられますが、上海人だけをみるとかなり深刻です。

 上海市では老人ホームが不足しており、在宅看護の推進を行っていますが、これもまだまだ発展途上。しかし、医師の訪問診療制度も充実しており、制度的には日本よりもうまくいっているところもあります。(詳しいことはまた後日)

 さて、認知症の原因についてはいろいろ討論されており、その中にも電磁波が関係するとかしないとか。。。まだ結論は出ていません。しかし、アメリカでおもしろい実験がされていました。医学誌「Journal of Alzheimer's Disease」に掲載されましたし、日本でも報道されていますね。

 アメリカのフロリダアルツハイマー病研究センターのGary Arendash氏の研究で、96匹のマウスの遺伝子を組み換えて、脳部にアミロイド斑ができるようにしました。アミロイド斑とは老人斑とも言われ、アルツハイマー症が出てきたときに、脳に見られる病理的変化の一つといわれています。

 さて、この96匹のマウスに対して、携帯電話の電磁波に相当する高周波電磁波に7〜9カ月間毎日2回、1日1〜2時間曝露させその状態を観察しました。その結果、電磁波を浴びたグループのマウスでアルツハイマー症の発症が防げたということに。さらに、知能も遺伝子を組み替えなかったグループと大きな差は出なかったそうです。

 もちろん、これだけの実験では、電磁波がアルツハイマー症に与える影響は、まだはっきりとわかっていません。しかし、電磁波が生物体に何らかの影響を与えていることは確かで、それが体にいいのか、わるいのか、今後の研究が待たれます。

 痴呆症関係でもう一つ。これもアメリカニューヨーク大学の研究ですが、日頃から物忘れや、友達の名前などを思い出しにくいという主観的な認知障害を持っている高齢者は、健康な高齢者と比較して、4.5倍認知症になりやすいという研究です。

 7年間の追跡で、主観的な認知障害がある場合、認知症まで発展した人は全体の54%、そうでない場合は15%程度だったそうです。

 考えてみれば、今の我々の生活では、パソコンなどの道具に頼ってしまって、単純な作業で頭を動かすシチュエーションが減りつつありますね。電話番号も覚えなくなって久しい。便利になることは結構ですが、そのために頭のトレーニングのために時間を割くような人も。
 
 結局、人の体は使わないとダメになってしまう、そんな感じです。
posted by 藤田 康介 at 07:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想

2010年01月30日

タバコ15本で・・・

 上海で生活していると、相変わらずタバコの煙に接するチャンスが多いです。歩きタバコはもうしょっちゅうだし、とくに繁華街では、日本以上に煙を感じることもよくあります。

 タバコの体に対する有害性は、もうあちこちで報道されているし、タバコの箱にも書かれているのですが、それでもやめられない人が多い。2003年の研究でも、喫煙者と非喫煙者を比較すると、喫煙者が肺がんになる確率は20倍ほど高まるといわれています。

 私の祖父も肺がんで亡くなりましたが、かなりのヘビースモーカーでした。
 ご存じの通り、癌というのは遺伝子の突然変異が関係あり、その結果、細胞が誤った方法、時間、場所で急増殖し、悪性腫瘍となってしまいます。タバコの場合だったら、その煙が要因となっていますし、悪性黒色腫瘍も日光に当たりすぎることがその要因となります。

 イギリスで、しかもあの『Nature』にも掲載された論文なのですが、The Wellcome Trust Sanger Instituteが行った研究で、肺がん患者と悪性黒色腫瘍の遺伝子を調べました。

 その結果、肺がんの遺伝子のうち、約2.3万種類の突然変異が発生し悪性黒色腫瘍でも3.3万種類の突然変異が発生していたことがわかりました。

 研究では、平均するとタバコ15本を吸うと、1回の遺伝子の突然変異が発生するといった具合になります。

 もちろん、すべての突然変異が癌になるというわけではありません。突然変異をし続けているうちに、ふとある瞬間に癌に向かう突然変異をしてしまい、それが人間にとって致命傷になってしまうというわけです。

 だからといって、肺癌になってしまったらもうダメだ!というわけでもありません。同じく、英国のThe University of Birminghamでは、こんな研究もありました。

 もし肺がんが早期に発見されて、すぐに禁煙することができたら、癌細胞の拡散速度を遅らせることができ、生存率を高めることができるというものです。

 肺がんの早期とわかった患者が、すぐにタバコをやめれば、63〜70%の患者は5年後も生存できたのに対して、やめることができなかった患者は、29〜33パーセントしか5年後生存できなかったということです。

 おそらく、タバコの煙のなかに、がん細胞を急速に拡散させる成分があるのではないか?という推測が出されています。

 タバコは庶民の楽しみであり、完全禁煙はけしからんといった論調もありますが、すくなくとも、煙を吸わされている我々からするととんだ迷惑であり、そのあたりの問題も考えていただきたいとおもうわけです。
posted by 藤田 康介 at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想

2010年01月29日

風邪をひいたら滋養強壮?!

 風邪をひいたら、皆さんも色々な方法で治療されていると思います。単に風邪薬を飲んだら終わり!という方は少ないと思います。

 私も、患者さんに風邪の時の対処法を聞いてみると、実に様々な答えが返ってきて興味深いです。もちろん、理にかなっているものもありますし、「ちょっとそれはおかしいぞ!」というのもあります。

 たとえば、風邪ひいて熱が出たとき、肉や卵類などの高タンパクのものを食べて元気をつけよう!と考える人もおられます。実は、この発想は中医学でも西洋医学でもすこしおかしい。

 卵を例にとってみると、卵は、タンパク質のかたまり。「非常に吸収がよく、栄養価も高いので発熱したときに元気をだすために食べよう!」というのは間違い。発熱しているときに、さらに余計なカロリーを注ぎ込むことになるので、体で発生する「熱」がさらに増加、発散が難しくなり、「火に油を注ぐ」ような結果となります。

 むしろ、熱があるときはあっさりとして消化しやすく、ビタミンが豊富な食べ物を食べるべきです。おかゆやおもゆ、果物類がおすすめなのはそのためです。なるべく胃腸に負担をかけてはいけない。
 
 そして、熱が下がったら、たとえば麺類とか野菜が混ざったおかゆなど徐々に硬いものを食べるようにしていきますが、それでもまだ高タンパク質のものはよくありません。

 回復期にはいったとき、初めて高タンパクな卵・肉・魚類を食べることが理にかなっています。

 このように解釈すると今の私たちにとってわかりやすいですが、実は2000年以上続く中医学や、日本の漢方医学でも同じような説明をします。

 風邪の引きはじめ、特に熱があるときは体を「補う」生薬は処方しません。「補う」生薬は消化器に負担をかけるだけでなく、体の中にとどまっている「邪気」という病気の原因にエネルギーを与えてしまい、かえって邪気の除去に支障がでてしまうのです。

 熱があるときは、人間の免疫力ともいえる正気と邪気が戦っている最中であり、このときはこの戦いが無事すむようにしてあげなければいけません。そこで、汗をかくことを強調するのです。おかゆを食べるのもそのためです。胃気を養い、邪気を発散させるのです。

 そして、熱が下がった後、発汗などの影響もあり、今度は陰を補うことを重視します。陰を補う生薬や食べ物が登場します。古来、「温病」という中医学の伝染病学という分野では、様々な陰の補い方を説明しています。また胃の気を補う「養胃気」も。

 完全に回復したあと、ここで初めて正気を補うために再び体の元気が出てくる「滋養強壮」系の生薬を使います。つまり、平常の状態にもどったとき、初めて「滋養強壮」が使えるというわけです。

 こうした高タンパクな食品や「滋養強壮」系の食べ物・生薬・漢方薬は値段もはりますし、手に入れるのも難しいことも。無駄にしないためにも、正しい摂取法でやっていきたいものです。
posted by 藤田 康介 at 06:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 中医学の魅力

2010年01月27日

蕺(ドクダミ)魚腥草

 P1000320.jpg

 先日、上海浦東新区陸家嘴にある正大広場のLotusへ行ったとき、たまたま見つけた蕺(ドクダミ)の根っこです。思わず買ってしまいました。
 中国語では、「魚腥草」といいますが、「蕺菜」で通じることもあります。野菜として根っこを使いますが、(場合によっては葉っぱを生で食べることも)中医学や漢方の世界では、生薬としてドクダミ全体を使います。

 その独特なニオイから、魚腥草ともいわれていますが、決して臭いわけではなく、私はむしろ好きです。葉っぱに関しては、紅茶のようなニオイがするという人もいるぐらいです。

 臨床では肺の疾患で使うことが多いです。最近、あまり見かけませんが、もともとは肺膿瘍の治療で使われました。そのため、効能には清熱解毒のほかに、排膿というのもあります。ただ、清熱解毒といっても決して苦寒系の生薬のように体を冷やし過ぎることもなく、適度に辛系であることは特徴でもあると思います。ある意味、使いやすい生薬ですので、生薬茶などにも私はよく使います。

 さらに、忘れてはならないのは利尿作用と通淋作用です。腎臓結石などの治療にも使え、金銭草や石韋、海金沙ともよく組み合わせます。

 こうしたニオイの強い生薬は、有効成分に揮発油が含まれているので、あまり煎じすぎないこともポイントです。だから、お茶方式で服用するのが効果的なのです。

 最近では、肺炎や急性気管支炎・慢性気管支炎でも使われています。結石などの治療にも使えるので、尿路感染などにも使います。抗菌作用の範囲が広いので、感染症に一定の効果があるだけでなく、免疫力も高めてくれるところはいいですね。

 腫れ物の治療には、野菊・蒲公英などと組み合わせて、外用することもあります。

 ドクダミですが、いろいろと便利に使える生薬の一つですね。
posted by 藤田 康介 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬・漢方薬・方剤・中成薬

2010年01月26日

うれしい知らせ

 うちのクリニックに来られる患者さんですが、一般的に女性のほうが多いのです。
 が、しばらく通ってられるうちに「妊娠しました!」と報告を受けることが最近多く、なんか私までもうれしくなってしまいます。

 今日も、またお電話をいただきました。

 もちろん、不妊の治療をされている方に限らず、体調がよくなってきて、めでたく妊娠というケースもあります。

 ほんのすこしのことなのですが、中医学や漢方に触れていただいて、健康に注意していただけるきっかけになればと思います。

 そのためのお手伝いが私の本望です。

 
posted by 藤田 康介 at 17:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感もろもろ

下痢の時には山芋などいかが?

 冬場に気温が下がってくると、例年下痢の患者さんが増えてきます。特に、お子さんの場合、中医学的にも消化器にあたる脾胃の働きが大人よりも弱いため、「虚」の状態になることが多く、便がゆるくなりやすいです。

 下痢の初期は、水分をしっかりと摂取することが大切ですが、全く何も食べさせないというのも問題で、そんなときに利用したいのが山芋です。中医学や漢方の生薬の世界では、「山薬」と書きます。陰を補うだけでなく、胃腸(中医学では脾といいます)や肺・腎の働きを補う作用があります。

 肺に関しては、とくに痰があまりないのだけど、咳が続いたり、喘息の発作が起きそうなときなど、私はよく使います。腎では、オネショウや夢精、腰のだるさなどの症状にも使えます。

 中医学の生薬で使う山芋は、乾燥されていて、簡単に粉にすることができます。そこで、お米を30分ほど水にしっかりと浸け、その後山芋の粉をお米2、山芋1の割合で配合して、おかゆにします。

 さらに、体の中に貯まった寒邪をのぞくために、胡椒も少々いれてみましょう。胡椒も生薬でして、下痢止めや痛み止め、嘔吐止めなどの治療に使います。

 寒さでお腹の調子が良くないときなど、大人でも使える方法です。ぜひお試しあれ。
posted by 藤田 康介 at 07:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学の薬膳・医食同源の世界

2010年01月24日

上海で急増している若年層の糖尿病

 上海市で、サラリーマンやOLを中心に糖尿病の患者が急増しており、大きな問題になりつつあります。

 最近のデータでは、上海市だけでも毎年10万人の規模で糖尿病患者が増えています。特に、注意しないといけないのがサラリーマンでかつ20〜39歳の世代。この世代のサラリーマンは、仕事のストレスや不規則な生活、外食などの接待で健康管理が難しいため、糖尿病の発病が急増しているというわけです。

 中国では、現在糖尿病の患者数が9200万人に達しているといわれています。しかし、境界型と呼ばれる人たちが1.48億人おり、今後の動向が気になります。

 上海市でも、糖尿病の発病率は急増中です。2001年は6.2%に過ぎなかったのが、最新のデータでは2008年で9.5%に増えています。人口2000万人(上海人は1300万人ほど)の都市で、糖尿病の人の総数が100万人を超えている計算で、今後さらに増えていくことでしょう。

 注意しないといけないのは、中高年に多いと言われていた糖尿病の発病年齢が、徐々に低年齢化しているという点です。

 毎年10万人規模で増えている糖尿病患者のうち、20歳〜39歳が3.2%、40歳〜55歳が4.5%を占めています。明らかにストレスのある仕事環境、欠乏している栄養に対する知識、不規則な食生活などが影響しているようです。

 さらに、上海市の場合、低く見積もっても患者の50%で症状が出ておらず、医療機関に検査にもいっていないということがわかっており、潜在的な糖尿病患者のあわせると、その数はもっと増えることになります。特に、中国人は症状が出てこないと病院に行きませんから、その傾向が強いように思います。

 お腹がぽっちゃりと出てきたら要注意といわれています。最近、上海人の間でもよく見かける体型ですね。昔はそんなにいませんでした。一般的に、ウエストが男性で90センチ以上、女性で85センチ以上の場合、糖尿病になる確率は3倍程度高まるといわれています。ただ、日本人の場合は、太っていなくても糖尿病と指摘されているケースも多いので、注意が必要です。

 お金稼ぎも結構ですが、たまには自分の健康も注意したいですね。会社がつぶれても、健康さえ問題なければいくらでも再起は可能です。特に、上海での生活では注意すべきことが非常に多いと思います。
posted by 藤田 康介 at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 「治未病」という発想

2010年01月23日

上海で増えるか?バリアフリータクシー

 「我が愛しの上海へT」に書かせていただきました。

 医療関係者の一人として、身体障害者だけでなく、高齢者にとっても優しい上海の街になってほしいと願っております。
posted by 藤田 康介 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国の医療事情

2010年01月17日

中華料理の火鍋で注意すること

寒くなってくると食べなくなってしまう鍋物。鍋が恋しくなるのは、日本同様、中国の中華料理でも同じで、上海市内の火鍋屋はどこも大賑わいです。しかも、辛いスパイシーな鍋が好まれる傾向があり、ひょっとしてストレスがたまっている上海の生活スタイルと関係があるのかもしれません。

 中国の火鍋で気をつけないといけないのは、高タンパクでプリン体たっぷりのスープ。特に、中国の火鍋ではスープに入れる動物の内臓や肉のほかに、具に海産物をたっぷりいれる傾向にあるため、要注意。痛風・糖尿病・高血圧の傾向にある人の場合、火鍋のスープ類はなるべく飲まないようにすることがポイントです。さらに、ビール+火鍋というのは最悪の組み合わせになることが多いので、やめておきましょう。

 また、衛生状態が今ひとつのことが多い中国では、素材が古かったり、不衛生であったりして、火鍋にいれた食べ物に十分に火が通っておらず、それが急性胃腸炎の原因になっているケースをよく見かけます。日本で鍋を食べるとき以上に、しっかりと火の通り具合を確認することが必要です。

 昨今、上海で流行しているピリ辛系の火鍋ですが、単に辛いだけでなく、温度が高いために、消化器の粘膜を容易に傷つけてしまいます。その上に、冷たいビールなどの飲み物をグイグイいくわけですから、体によくないのは容易に想像がつきますね。もちろん、炭酸水を飲むと、体の酸度を調節する働きがないこともないのですが、冷たいもののがぶ飲みはよくないです。

 それと中国で鍋物を食べるときは、あまりダラダラと時間をかけて食べ過ぎないこと。2時間以内が理想といわれています。スープの中に、具に含まれているプリン体や脂肪などの成分が容易に濃縮されてしまっているだけでなく、食品添加物も多数しみ出しています。もしどうしても鍋のスープを飲んでみたい場合は、鍋が始まって30分以内にでも賞味してみるのがいいのかもしれませんね。
posted by 藤田 康介 at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国での食の安全を考える

2010年01月10日

ザリガニが原因?!広東省で子供が死亡

 さすがに冬になると上海でザリガニを食べる人は減りましたが、それでも全くなくなったわけではありません。

0000-1-2.jpg

 2010年の夏に、南京で相次いでザリガニを食べたあとに全身の筋肉の痛みを訴え、死亡やショック状態になるケースが相次いで報告され、検査の結果、横紋筋融解症と診断され、大きなニュースとなりました。

 それと同様なケースが、広東省で発生し、6歳の子供が死亡しています。

 報道では、この子供の両親はザリガニが大好きで、よく食べに行くそうで、1月5日も子供を連れて露店のザリガニを食べました。自宅に戻ってしばらくすると、筋肉が痛み出し、泣き叫ぶようになりました。両親は風邪を引いたと思い、薬を飲ませましたが症状は改善せず、8日未明に意識不明の重体となり、病院に運ばれ、血漿交換療法や、腎臓の尿細管に蓄積されたミオグロビン除去ための治療を行ったものの、亡くなったと言うことです。広東省では初めての死亡例となりました。

 上海に十数年居る私でも、さすがにザリガニは食べません。過去に食べたのは、取材のために仕方がなく食べた1回だけです。(写真)

 しかし謎が多い、ザリガニと横紋筋融解症との関係です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国での食の安全を考える

2010年01月09日

『中医学の「血」とは?』が掲載されました

 20100109.jpg
 健康医学社が発行している『健康医学』2010年1月号へ寄稿した原稿が掲載されました。タイトルは『中医学の「血」とは?』です。

 体に流れる赤い液体のことを、西洋医学では血液、中医学では血といいますが、そのとらえ方は大きく異なります。
 ここでは、中医学の血について考察してみました。この血の意味がわからないと、中医学でよく登場する「補血」や「養血」の意味もわかりづらいと思います。そういった観点から書いてみました。
 クリニックの待合室にも置いてありますのでぜひお読みください。
posted by 藤田 康介 at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動

ザリガニが原因?!広東省で子供が死亡

 さすがに冬になると上海でザリガニを食べる人は減りましたが、それでも全くなくなったわけではありません。

0000-1-2.jpg

 2010年の夏に、南京で相次いでザリガニを食べたあとに全身の筋肉の痛みを訴え、死亡やショック状態になるケースが相次いで報告され、検査の結果、横紋筋融解症と診断され、大きなニュースとなりました。

 それと同様なケースが、広東省で発生し、6歳の子供が死亡しています。

 報道では、この子供の両親はザリガニが大好きで、よく食べに行くそうで、1月5日も子供を連れて露店のザリガニを食べました。自宅に戻ってしばらくすると、筋肉が痛み出し、泣き叫ぶようになりました。両親は風邪を引いたと思い、薬を飲ませましたが症状は改善せず、8日未明に意識不明の重体となり、病院に運ばれ、血漿交換療法や、腎臓の尿細管に蓄積されたミオグロビン除去ための治療を行ったものの、亡くなったと言うことです。広東省では初めての死亡例となりました。

 上海に十数年居る私でも、さすがにザリガニは食べません。過去に食べたのは、取材のために仕方がなく食べた1回だけです。(写真)

 しかし謎が多い、ザリガニと横紋筋融解症との関係です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国での食の安全を考える

2010年01月06日

『中医臨床』2009年12月号に「膏方の魅力」を執筆

 最近、中医関係で原稿執筆をすることが非常に増えているのですが、2010年第一弾として、東洋学術出版社の季刊『中医臨床』2009年12月号に新たに「未病を治す知恵」シリーズの私の連載が始まりました。
 まず、第1回目は上海など江南エリアで盛んな「膏方」について、その魅力を紹介してみました。
 2009年も冬至前後から私も膏方の処方でてんてこ舞い状態でした。膏方は普通の処方と比較しても生薬の量が多いため、処方にはかなりエネルギーを使います。
 
posted by 藤田 康介 at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近の活動